業務用エアコン掃除・クリーニングの料金相場を解説!安くするコツもあわせて紹介

2024.08.01


長時間稼働し続ける業務用エアコンは、ホコリやカビ、油分など、想像以上に汚れが溜まっているものです。
エアコンの汚れは、電気代上昇や冷暖房効率の低下に直結します。さらに汚れを長期間放置した場合、ニオイが発生したり、健康被害の原因となるカビが繁殖したりするため、定期的なクリーニングが重要です。
しかし、専門知識や道具がなければ内部までの掃除は難しく、プロでなければ扱いが困難なケースがほとんどです。
この記事では、業務用エアコンを専門業者に依頼する際のクリーニング料金の相場を解説します。あわせて、料金を安く抑えるコツもご紹介!
業務用エアコンのクリーニングをご検討の方は、ぜひ参考にしてください。

■業務用エアコン本体のクリーニング料金相場
業務用エアコンのクリーニングでは、本体の形状により異なった料金を設定している業者がほとんどです。さらに、自動掃除機能がついている場合や、5~8月ごろの繁忙期には追加料金が発生するケースが多くなるでしょう。
それぞれのタイプ別に料金相場を確認していきます。

・壁掛けタイプ
家庭用エアコンと同タイプの壁掛けエアコンは、比較的クリーニング作業の内容もシンプルなため料金も手ごろです。

通常タイプ:15,000円~20,000円
自動掃除機能付き:25,000円~35,000円

・床置きタイプ
床に設置する縦型エアコンの床置きタイプは、掃除のしやすさは壁掛けタイプと同程度のため、料金についても同じ価格帯を設定している業者が多い形状です。自動掃除機能がついている製品はほとんどありませんが、床置きタイプでは熱交換器の脱着洗浄を必要とするケースがあり、その場合は追加料金が発生する可能性が高まります。

通常タイプ:15,000円~25,000円
熱交換器の脱着洗浄あり:25,000円~35,000円

・天井埋め込みタイプ
「天カセ型」とも言われる天井埋め込みタイプの業務用エアコンは、壁掛けタイプや床置きタイプに比べて複雑な構造となっており、より専門的な技術を必要とします。そのため、クリーニング料金も少々高めに設定している業者が多い傾向にあります。

通常タイプ:20,000円~30,000円
自動掃除機能付き:30,000円~40,000円

・天井吊りタイプ
天井吊りタイプは、天井埋め込みタイプと同程度か、少し高い金額が設定されているケースが多いようです。外装パネル、フィルター、ドレンパン(排水受け)、ファン、モーター、配線など解体可能な箇所が多く、作業内容も複雑です。

通常タイプ:25,000円~35,000円


■業務用エアコン室外機のクリーニング料金相場
業務用エアコンを長く使い続けるためには、室内機だけでなく室外機をきれいに保つことも重要です。フィルターのような頻度で清掃する必要はありませんが、室内機とあわせて定期的にクリーニングすることで、エアコンの冷暖房効率を上げ消費電力を抑えることにつながります。
室外機は接続する室内機の数が増えると大型化するため、それに伴いクリーニング料金もアップします。接続する室内機が1台のシングルタイプと、2台以上のマルチタイプにおける料金は以下の通りです。

シングルタイプ:5,000円~10,000円
マルチタイプ:10,000円~15,000円


■業務用エアコンのメンテナンス頻度

フィルター・外装パネルの清掃
複雑の構造を持つ業務用エアコンですが、フィルターと外装パネルについては自分たちでのお手入れも可能です。
日常的なメンテナンスとして、フィルターは1~2ヶ月に1度のペースでの清掃を心がけましょう。
外装パネルや吹き出し口については、ホコリの付着などが目立ってきた段階でふき取り掃除をします。

・室内機内部・室外機の清掃
室内機の内部や室外機については、基本的に専門業者でなければ清掃が難しくなります。定期的にプロへクリーニングを依頼し、フィルターやドレンパン、ファンなど、通常は手が届かない箇所まで入念に清掃してもらいましょう。
また、業務用エアコンのクリーニング頻度は環境によっても変わりますが、2年に1度程度が目安です。この周期でクリーニングを実施することで、エアコンの効率的な運転を保ち、長寿命化を図れるでしょう。

・法令点検
フロン類を冷媒に使っている業務用エアコン(第一種特定製品)は、フロン排出抑制法によって定められた頻度での点検を実施しなければなりません。
すべての第一種特定製品で行われる「簡易点検」では、3ヶ月1回の頻度で外観の損傷や摩耗、腐食や劣化、油漏れの有無などをチェックします。
さらに、圧縮機に用いられる電動機の定格出力が7.5kW以上の機器が対象となる「定期点検」では、1年もしくは3年に1回の頻度で、専門的な方法によるフロン類漏えい検査を行います。
義務付けられている法令点検のタイミングをクリーニングの目安とすることで、業務用エアコンの運転の確実な正常化が期待できるでしょう。
ただしこの場合では、クリーニング専門の業者ではなく業務用エアコンの設置・点検も行う業者であることが必要です。


■エアコンクリーニングは諸費用に注意
業務用エアコンは設置状況や機種が家庭用エアコンに比べ複雑な内容が多いため、単一料金ではなく諸費用が加算されるケースも少なくありません。以下のような事例に当てはまる場合は、追加費用が発生する可能性があるでしょう。

・依頼業者が遠方の場合
・休日・夜間の場合
・高所作業が伴う場合

想定以上の請求に驚くことがないように、業務用エアコンのクリーニングを依頼する際には事前に見積もりを依頼することをおすすめします。
また、機種が古すぎる場合にはクリーニング自体を断られる可能性があります。
見積もり依頼時には設置状況や機種品番、台数を伝え、不安があれば現地調査を行ってもらうのも有効な方法でしょう。

■業務用エアコンクリーニングの料金を抑えるコツ
家庭用エアコンに比べ高額な業務用エアコンのクリーニングですが、いくつかのポイントを押さえることで料金を安く抑えることが可能です。

・繁忙期を避ける
エアコンクリーニングは、冷房を稼働させ始めた時期に異変に気が付いたことをきっかけに依頼が増加します。そのため、夏日が出始める5月から夏本番の8月が繁忙期となります。多くの業者はこの期間中の高い料金を設定しているため、計画的に繁忙期外でクリーニングを依頼すれば、多少のコストダウンが見込めるでしょう。

複数台まとめて依頼する
エアコンが2台以上ある時は、まとめてのクリーニング依頼がおすすめです。
依頼台数が増えるごとに「1台につき1,000円割引」、といったプランを設定している業者は少なくありません。
また、まとめた方が段階的に依頼するよりも次のクリーニングのタイミングが把握しやすくなるメリットもあります。室外機についても同様のサービスを行っているケースが多いため、室内機と室外機のセット依頼もおすすめです。

・小規模業者に依頼する
業務エアコンのクリーニングは、大手企業ほど設定料金が高く、小規模業者ほど良心的な価格であるケースが多い傾向にあります。
大手企業では高い料金設定の代わりに抗菌剤塗布やアフターフォローなどの付帯サービスが充実している場合が多く、大手の安心感を得たいという場合にはおすすめです。
一方、単にエアコンをきれいにすることを重視し、できる限り低価格な方が良いという場合には、小規模の専門業者への依頼が向いているでしょう。

・複数社から見積もりを取る
業務用エアコンのクリーニングには料金相場があるものの、業者によって提示価格は大きく異なります。
よりコストを抑えたいという場合には、2~3社から見積もりを取り比較・検討しましょう。
見積り依頼時のやり取りの中で、業者の対応についても見極めることができます。価格だけではなく迅速さや丁寧さなどを見極めながら、業者選びを進めましょう。


■まとめ
今回は、業務用エアコンのクリーニング料金の相場についてお伝えしました。タイプ別の料金相場は以下の通りです。

・壁掛けタイプ:15,000円~20,000円
・床置きタイプ:15,000円~25,000円
・天井埋め込みタイプ:20,000円~30,000円
・天井吊りタイプ:25,000円~35,000円

ただし、業務用エアコンは設置状況などにより追加費用がかかるケースもあります。専門業者に見積もりを依頼し、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。

東京都を拠点に空調工事を行うACE設備では、業務用エアコンに関して年間1,000件を超える豊富な実績を持ちます。
業務用エアコンのクリーニングに関する疑問やお悩みに関しても、ACE設備までお気軽にご相談ください。

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