物価に人件費に光熱費…近年の値上がり傾向はとどまるところを知りません。
大量の電力を消費する業務用エアコンの電気代に悩む方も少なくないでしょう。
この記事では、省エネに特化した業務用エアコンの選び方やおすすめ機種、今すぐできる節電アイデアを紹介します。
少しでもランニングコストを抑えたいとお考えの方は、ぜひご覧ください。
■省エネ性能が高い業務用エアコンの選び方
業務用エアコンは、省エネ性能の高い機種を選ぶことで月々のランニングコストを大幅に減らしていけます。機種を選ぶ際のポイントをお伝えします。
・最新の業務用エアコンを採用する
経年劣化やフィルター目詰まりがある15年以上前のエアコンから最新のエアコンに変えた場合、なんと最大60%ほどの消費電力を削減できると言われています。
近年は気候変動の影響もあり、夏の暑さや冬の寒さがかつてないほどに厳しくなっていきています。
最新の業務用エアコンを導入することで、大きな節電効果が期待できるでしょう。
・省エネ性能の「APF値」をチェック!
業務用エアコンの省エネ性能をあらわす数値としてCOP値とAPF値があります。
【COP値】
一定の温度条件でエアコンを稼働した際の効率をあらわす数値で、電力1kwあたりの冷房・暖房能力を表す数値です。
冷房と暖房で数値は異なり、COP値は数値が大きいほど省エネ性能が高いことをあらわします。
【APF値】
一定の条件下で1年間エアコンを運転した場合の効率をあらわす数値で、電力1kwあたりの冷房・暖房能力を表す数値です。
COP値と同じく数値が大きいほど省エネ性能が高いと判断できます。
APF値は、より使用状況に近い省エネ性の評価方法として導入されたもので、COP値に比べ一年を通しての省エネ性が分かりやすい数値です。
ただし、単純にエアコンの能力(馬力)が大きいほどAPF値が低くなる傾向があるため、部屋面積に応じた同能力のエアコン同士を比較するようにしましょう。
■業務用エアコンのおすすめ省エネ機種
業務用エアコンの大手3大メーカー「ダイキン」「三菱電機」「日立」において省エネ性能が高い機種を紹介します。
ダイキン『FIVESTAR ZEAS』
業界トップクラスのAPF値!
使用状況に応じて最適な設定や使い方を提案する「省エネコンシェルジュ」サービス付き。
三菱電機『スリムZR』
マイナス7度まで安定した冷暖房能力を発揮!
快適性・省エネを実現する先読み運転機能付き。
日立『省エネの達人プレミアム』
基準値を大きく上回るAPF値を達成!
スムースドライブ制御搭載で負荷を抑えたスムーズな省エネ運転を実現。
■業務用エアコンの節電アイデア5選
ここからは、今すぐに出来る節電のアイデアをご紹介します。
①フィルター・熱交換器を掃除する
フィルターと熱交換器(たくさん並んだ薄い金属板)の汚れは冷暖房効率を大きく低下させます。
室内機のフィルターは2週間に1度ほどの頻度が理想的。
室外機と室内機の熱交換器についても定期的なお手入れが必要ですが、曲がりやすく掃除が難しい箇所でもあります。1年に1回など頻度を決めて専門業者に依頼するとよいでしょう。
②室外機周りの環境を見直す
エアコンは、室外機への外気温による影響で冷暖房効率が変わります。
夏はすだれや遮光ネットで日陰を作り、冬は逆に遮蔽物を取り除き日当たりをよくすることで、電力消費を抑えられます。
吹き出し口付近に障害物がなく風通しがよいこともポイントです。
③室温設定を控えめにする
エアコンの温度は、1℃抑えると10%の省エネになると言われています。
無理のない範囲で適切な室温に調整しましょう。
サーキュレーターやシーリングファンなどとの併用も可能です。
④外気導入量を見直す
外気導入量とは、エアコンが屋外から取り込む空気の量のことです。
過剰な外気の取入れは空調機器の負担となります。
喚起設備によってはリモコンで調整できるほか、窓やドアの自然喚起の見直しなども方法のひとつです。
⑤ブラインドやカーテンを効果的に使う
ブラインドやカーテンで夏の日射を遮ったり、暖房時の熱の流出を防いだりするのも省エネ対策に効果的です。
窓に直接貼るフィルムも断熱・遮熱効果がある製品が展開されています。効果的に使用しましょう。
■まとめ
今回は省エネに特化した業務用エアコンの選び方やおすすめの機種、今すぐできる節電アイテムを紹介しました。
業務用エアコンの施工を行うACE設備では、年間1,000件を超える豊富な実績をノウハウを持ち、お客様それぞれに応じた最適な工事をご提案します。
業務エアコンの電気代や交換でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。